起業家インタビューVOL.25
株式会社日震商事  代表取締役 頼 彦豪 (LAI YENHAO)

外国人起業家インタビューイメージ写真 日本社会に “グローバルビジネス”で 風穴を開ける!

株式会社日震商事
東京都新宿区西五軒町8-17
岡村ビル5号室
頼 彦豪 (LAI YENHAO)
国籍:台湾

 日本製品の特長は高性能・高品質と言われるが、“それ”が当たり前の環境で育った日本人が認識することは逆に難しい。

 まさに「灯台もと暗し」であるが、そこに目を付けたのが株式会社日震商事の代表取締役“頼(ライ)”氏だ。あえて業種や専門分野に特化することなく、顧客ニーズを分析し“これはいける!“と実感できる日本製品を見つけ出し、台湾やアジアを中心に輸出する。

 そんなビジネスをスタートさせた頼(ライ)氏に話を伺った。

来日したきっかけは?

 実は私が高校生のころは、あまり成績が良くなかった(笑)。台湾の大学に行くのもどうかと考えているとき、「日本留学フェア」が開催されていて、そこで日本語学校からの勧誘があったのがきっかけです。

 また、当時の台湾では英語が非常に人気があり、周りの誰もがアメリカへの留学を希望していました。しかし、高校生なりに冷静に将来のことを考えると「皆と同じことをやっても意味がない!」と考え、あえて日本への留学を決意しました。


その頃から人には流されない独立志向が強かったのですね?

 そうかもしれません。でも、日本への留学は間違ってなかったと思いますよ。台湾籍の奥さんとも日本で知り合いましたし…(笑)

 とはいえ、留学を決めるのは簡単ではありませんでした。まず親が難色を示し…また、台湾の兵役制度などもあり、問題は山積みでしたが、一つ一つ順番に説得して解決することで、日本への留学を実現させました。


頼(ライ)さんは、確か日本の一部上場企業にお勤めでしたよね?恵まれた環境だと思うのですが、なぜ起業をしようと思ったのですか?

 率直に言うと、「なかなか日本に行かせてくれなかった…」から。どうしても現在の日本の環境で生活したいとの思いから、会社を辞めて日本での就職先を見つけました。その日本企業で数年経験を重ね、現在の起業へと至っています。

 もともと私は「いろんな人に出会い、いろんな業界を知りたい…」という好奇心が人一倍強いのだと思います。そんな気持ちがビジネスを立ち上げた原点かと思います。


上場企業を辞めて起業することに対して、奥さんは反対しましたか?


 反対はしなかったけど、賛成もしなかったな…(笑)。子供もいますしね。もちろん、奥さんの気持ちはわかるのですが、どうしても若いうちに起業したいという気持ちが大きかったのだと思います

 40代になればそれなりに社会的な制約も出てくるだろうし…「やるなら、今しかチャンスがない!」と思い決断しました。


今はどのような会社を経営されているのですか?


 今は貿易、中でも日本製品の輸出を主に扱っています。相手国は、台湾はもちろん東南アジア全域、最近はヨーロッパにまで商圏が広がっています。

 海外では日本製品の技術力や開発力は非常に高く評価されています。例えば、工業製品や機械パーツ等の部品一つにしても、台湾製、中国製のものに比べたら倍以上は長持ちするし、性能もいい。値段は数倍高くつきますが、それでも日本の高性能な製品を欲しがるお客様はたくさんいます。

 しかし、中には「安い部品でもいいじゃないか。壊れればまた買えばいいし、2〜3回取り替えてもまだコストが安い!」と考えるお客様もいます。

 日本製品を採用するかどうかは、ここの考え方次第ですね。


起業してみた感想は?


 やっぱり…そんなに簡単じゃない(笑)。

 真っ先に感じたのは、サラリーマン時代には絶対に自分でやることが無かった税務とか、役所関係の仕事が多く、これが本業の仕事よりもはるかに難しいことです。法務部、経理部、人事部などがある会社勤めの時は恵まれていたのだな…と実感しました。

 それに、以前は“上場企業”という会社の名前で仕事ができていた部分もありますが、今は自分しか売り込むものがない。今はまだまだお客さんのニーズを聞いて回っている状況です。


目標はありますか?

 もちろん、家族もいるし、人を雇って売り上げを拡大させることは絶対にしなければなりませんが…もっと大きなところでいうと、日本の社会に新しいビジネスのやり方を持ち込みたいと思っています。

 日本語学校への入学、日系企業の台湾支社や日本本社での勤務などを通じ、台湾での兵役期間を除けば、現在に至るまで10年以上も何らかの形で日本と係わっています。こんな風に日本をよく知っているからこそ感じるのでしょうが、日本社会は何か閉鎖的なところがあって、未だに違和感を覚えることがあります。

 特にビジネスでは、「日本ではこうやるのですよ…」と言われることが多くありました。確かに日本独自のやり方はいいかもしれませんが、東京オリンピックも決定しグローバル化が進む現在では、世界中の人々に理解してもらい、相互に協力していくことが求められます。そのためには両者がある程度の妥協をすることも必要ですが、現実的にはなかなか難しいと思います。そこで、海外と日本の両者の気持ちを最大限に理解できる私が仲介役を務めることにより、ビジネスチャンスを広げていこうと考えています。


最後に、今一番頑張っていることは?

 とにかく動いて仕事を回す!
  会社をアピールして、一生懸命に活動するしかありません!

 忙しいけど、楽しい毎日ですよ。自分がやりたかった仕事ですからね!

頼(ライ)さん、ありがとうございました。
今後の事業の発展に期待しております。
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